# 旅のあとがき

卓越した鋳造技術を感じる。富山県高岡市の『能作』に行ってきました

今回は、富山県高岡市にある鋳物メーカー『能作』に行ってきた様子をレポートします。

前々から名前は聞いていて、2017年に新社屋がオープンしたということで気になっていたのですが、ひょんなことから富山県に行く用事があったので立ち寄ってみました。

『能作』は、400年以上にわたり歴史を刻んできた「高岡銅器」を製造する1916年創業の老舗メーカーで、年間10万人以上もの人が訪れるという人気の産業観光スポットです。

僕が訪れた時には、台湾からの団体ツアーも来ていて、インバウンド需要も高いんだろうなぁと思いました。

ほんの短時間しか滞在できなかったのですが、ものづくりに対する拘りと技術を肌で感じることができる工場見学はもちろんのこと、館内の空間デザインも面白くて、館内を見て廻るだけでも充分に楽しめましたよ!

株式会社 能作

  • 住所:富山県高岡市オフィスパーク8-1
  • 電話:0766-63-5080(代表番号)
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 休日:年末年始(工場見学は日・祝日休業。土曜は月により変更有り)

目の前に広がる膨大な木型の壁

館内に入ってすぐ目につくのが、まるで美術館の絵画のようにディスプレイされた木型の数々

木型とは、鋳型を制作する際に使用する型で、元々は江戸時代末期に造船のために鋳造用木型を製作したのが木型産業の始まりと伝えられています。

木型は全国で作られていますが、高岡では全て手作業で制作している職人が多いそうです。

色とりどりの木型が並んでいますが、ディスプレイ用にわざわざ着色したのではなく、製作した木型職人の違いによるものだそうで、実際に製造に使用している木型が展示されています。

近くに寄ってみると、木型ひとつひとつにどんなものが型取れるのかが書いてありました。

最近では、木製ではなく樹脂製のモノが多くなってきているそうですが、総称して木型と呼ぶんだとか。

たい焼き」の木型もありました!かわいい!

木型をひとつひとつ眺めるだけでも面白いですね。

ガイド付きで館内を巡る「FACTORY TOUR」

『能作』が人気を得ている理由の1つに、無料でガイド案内をしてくれるという点があります。

ガイドは現在7人もいるそうで、子供向けや御年配向け、企業視察向け、訪日旅行者向けなど、シーンに応じた専任の案内人を立てているという力の入りよう。

以前から産業観光に注力されているということで、しっかりとした受入体制が整っています。

また驚いたのが、このワイヤレスイヤホン!

イヤホンを通して解説を聞くことができるので、作業場など音がうるさい場所やガイドが遠く離れている時でも、しっかりと聞き取ることができました。

また、館内は撮影OKでしたので、気兼ねなく写真を撮れますね。

最初に見せていただいたのは、鋳造の工程でした。

部屋の入り口には錫で作られた「鋳」という文字サインがありました。

立体的なつくりになっていて、この時点で既に技術力の高さが伺えますね。

中に入ると、2階から1階を俯瞰するような感じで、作業風景を見ることができました。

どんな作業をしているか分かりやすいように、工場内にも「錫」や「炉」の文字サインが。

工場といっても、きちんと清掃されてて小綺麗な感じですね。

1階に降りて、作業の様子や道具などをより近くで見ることができましたよ!

『能作』の人気プロダクト「KAGOシリーズ」のサンプルも置いてありました。

実際に手に取って、触ることもできますよ。

続いては、錫などを削ったりする作業スペースへ。

非常に繊細な手仕事を、かなり間近で見ることができます!

女性の職人さんもいましたよ。

工場というと失礼ながら御年配ばかりというイメージがありますが、意外と若手の方が多いなぁという印象でした。

実際に、小さい頃に工場見学をして就職された方もいるそうです!

そういった意味では、工場見学もちゃんと後継者獲得に貢献しているんですね。

錫製品の製作体験や能作の器を使った食事も楽しめる

『能作』では、工場見学のほかに製作体験や飲食も一括で堪能できます。

体験コーナーの「NOUSAKU LAB」では、ワークショップ的な感じで、オリジナルの錫製品が製作できます。

生型鋳造法と呼ばれる、砂を押し固めて成形する比較的簡易な方法で製作するので、大人から子どもまで楽しめるようになっています。

ぐい呑みや小鉢、トレー、箸置きなどが作れるようです。

今回は時間がなかったので眺めるだけでしたが、自分でオリジナルの錫製品を作れるのも記念になるので、また機会があれば試したいと思います。

また、近くにはフリーウォーターが用意されていたのですが、なんと錫のコップで飲めるようになってます!

じかに錫の口当たりや手触りを試せるので、錫製品とはどんなモノかを手っ取り早く体感することができます。

錫は不純物を取り除いてくれて、お酒なんかでも味がまろやかになるという効果もあるようですが、実際に飲んでみると、確かに軟水を飲んでいるような柔らかい舌触りでした。

コップの縁の口当たりも滑らかで良かったですよ。

館内の奥には、飲食スペース「IMONO KITCHIN」があって、能作の器で富山の地元食材を使用した食事が食べられます。

ベーグルも置いてあって、美味しそうでした(現金持ってなくて買えなかった)。

もちろん、お土産が買える「FACTORY SHOP」もありました。

そしてもう1つ面白いなぁと思ったのが「TOYAMA DOORS」という観光案内スペースです。

そこには約200種類のポストカードが並んでいて、1枚ごとにおすすめの施設や飲食店などが紹介されています。

全てテイクフリーで自由に持ち帰りが可能で、中には全種類持って帰るという強者も。笑

思わず手に取ってしまったドラえもん。笑

1枚1枚、能作の職員さんが自分たちで取材して写真も撮って、1から作っているそうです!

手作りなのに、クオリティが高くてビックリしました。

まとめ

簡単なレポートでしたが、『能作』に行ってきた様子を紹介させていただきました。

初めて行ったのですが、とても見応えがあって短時間でも満足に堪能できました。

やっぱり、「ものづくりって良い」ですよね。

自分にはそんなスキルが無い分、ホントに凄いなぁと感心してしまいます。

ものづくりや空間デザインに興味がある人はきっと満足できると思いますので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

えふぃる
えふぃる
風鈴が特にシャレオツでした

撮影に使用したカメラとレンズ:XT-30 + XF35mm F1.4 R

今回は全てでFUJIFILMの『X-T30』+『XF35mm F1.4 R』で撮影したJPEG撮って出し(無加工)のみを使っています。

雰囲気を出そうと全体的にアンダー寄りな写真になってしまいましたが、館内はもっと明るめですので安心してください。笑

富士フイルム FUJIFILM X-T30
created by Rinker
富士フイルム FUJIFILM FUJINON XF35mm F1.4 R
created by Rinker

おまけ:富山県のおすすめホテル

過去にも富山県を訪れたことがあるのですが、その時に泊まった『リバーリトリート雅樂倶』というラグジュアリーホテルが最高に良かったので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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